本当にびっくりです。看護師といっても、認知症の知識なんて看護学生だった時に学んだ程度しか程度しか知らないし、今後のことを考えると一緒に住むことも難しいし、八方塞がりの状況でした。
結婚する前は、将来の私の夫と父は同居しており、その家に私が同居する予定でした。この時すでに、かなり認知症が進行しており排泄の失敗も多々あるような状態でした。
私と夫は、子供をもつことを望んでおり、今の義父を自宅介護しながら同じ屋根の下で子育ては難しいと思い、義父の施設入所を検討することにしました。
この施設入所というのが大きな大きな難関となるのでした…。
地域包括支援センターとは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える総合相談窓口です。各自治体に設置が主体となり、自治体が運営しているケースや、自治体から委託された法人が運営しているケースなどがあります。
と、一般的にはこのような説明をされているのが一般的です。要は何をしてくれるところなのと思いませんか?私は、この文言を見て結局何をしてくれるんじゃ?と思ってしまいました。よくわからんが、とりあえず相談窓口だからここに行ったら何とかしてくれるかもしれないと思い、地域包括支援センターに行きました。
結論から言うと、何の進展もありませんでした。
実際に地域包括支援センターでどんなやり取りが行われたかを再現してみます。(地域包括には夫と2人で行きました)
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夫:今日は同居する父のことで相談に来ました。
相談員:どのようなご相談ですか?
夫:最近認知症がひどいので、自宅で一緒に生活するのが難しいと思いまして、施設がないかなと思い相談に来たんですが…
相談員:同居されているのですね。介護保険は申請されていますか、介護度はいくつですか?
夫:介護保険なんですかね。ケアマネさんがいて、デイサービスというのに通っています。介護度は要介護1か2だと思います。
相談員:そうですか。現在ご同居されていて、介護保険のサービスもご利用されていて、その介護度だとご紹介できる施設はありません。
夫:…
私:無言でにらんでしまう
夫:わかりました、失礼します。
私は、地域包括支援センターじゃなんもしてくれねー‼‼、と怒りで相談員の方を怒鳴りつけそうになりました。頭の中で【相談窓口】という言葉を、頭の中で【相談解決】と置き換えていたのでしょう。そして、相当ポンコツな相談員さんにあたったのでしょう。
何の情報も得られず、何の進展もなく家路につきました。
私はのちにこの地域包括支援センターで働くことになるのですが、この時遭遇した相談員さんに失望してしまいました…、そりゃないぜ、相談員さん。それはさておき、
介護するにもまずは情報を!情報収集せねば!
これはこの時に感じたことですが、本当に大事です。相談員に頼っても仕方ない、誰にも頼れない(実際はそんなこと全くありません、当時の私たちがそう思い込んでしまっていただけです)、いろいろ調べるしかない、と思いました。
相談員さんは介護保険の介護度のことを言っていたことを手掛かりに、介護保険、施設、認知症、料金をキーワードにいろいろと調べることにしました。
考えてみれば、看護師であっても介護保険のことはとんとわからない(後から記事にも書こうと思っていますが、病院では介護保険は使えない、病院で使うのは医療保険。当時の私は病院勤務)そんなポンコツ看護師の私の情報収集が始まりました。
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